こんにちは!『みかんばこ』管理人のミンです。
私は社会人になってからADHDの診断を受けました。
子供時代は「浮いてる子」のポジションで生活できていましたが…
会社勤めを始めてからは社会に適合できず精神を病んでしまい、休職や退職も何度も経験しました。
引きこもりを経て、現在はかろうじて社会復帰して会社員として生きています。
今回は、そんな私が考えるADHDの人が幸せに生きるためのヒントをお話しします。
抱えている問題が解決するわけではないだろうけど、少しでも楽に生きられるヒントになればいいなと思います。
ADHD当事者しかわからない「当たり前のこと」ができない苦しさ
この記事を読んでくださっている方はきっと
生きづらさに悩んで
それを改善すべく血のにじむような努力や工夫をしてきて
それでもうまくいかなくて
周りからも理解が得られず
自信を失って
そんなふうに苦しんでいるんじゃないかと思います。
私もそうでした。
- 上司や同僚から注意を受けても量産する「うっかりミス」
- 時間やモノ、タスクなどの「管理」の不手際
- 一生懸命になるほど空回りする対人関係
どれだけ反省しても気を付けてもなんで自分には「当たり前のこと」ができないんだろう…そんな苛立ちや焦りから激しい自己嫌悪に苛まれていました。
加えて「こんなできそこないの私が、この先の人生やっていけるのかな」という言いようのない不安と職場でのストレス。
いろんなことが積み重なって見事にメンタル不調に陥りました。
当時は、通勤電車待ちのホームで号泣しながら「誰か今日こそ背中を押してくれって」それはもう毎日願っていました。
ADHDの人が幸せに生きるためにやるべきこと
私が考える、ADHDの人が幸せに生きるためにやるべきことは
「苦手なことを避けること」です。
私はこれですごく楽になりました。
苦手なことを避けるだけで「自分はダメな人間だ!」という自己否定のループから抜け出して、自分らしい人生を送っていけるようになるかもしれません。
ところで、幸せって何だろうか
幸せって抽象的な言葉ですよね。
あなたにとっての幸せは何ですか?
- お金をたくさん持っていること?
- 仕事で成功して一目置かれること?
- 信頼できる家族や友人に囲まれた人生?
- 好きな時間に起きて、のんびり猫をなでる生活?
- 青い空や風に揺れる野の花を美しいと思えること?
うんうん、どれも素敵ですね。
いろんな価値観があると思います。
ただ、ですね。
幸せって「自分は生きててOK」という気持ちが根っこにあって初めて実現するものかなと思うんですよ。
お金、地位、名声、自由…いろんな要素が満たされていても、「自分は生きている価値がない。」っていう自己否定が根底にあると、苦しくなってしまうんじゃないでしょうか。
生きづらさから自己否定に陥るプロセス
まずは私が挫折した過程を紹介しましょう。
●当たり前とされていることができない
(この時点でかなり参っている)
↓
●できるようになろうと頑張る
↓
●やっぱりできない
※周囲の理解が得られないとここで会心の一撃を食らう
実例:
「あなた先輩なんだからしっかりしなさい!後輩に仕事とられてるでしょ!」
「ミンさん(←私)、会社に居る意味ないよ!」
↓
●自分はダメな人間だ
(絶望の幕開け)
↓
●他者に対して萎縮しっぱなしで常にストレスを感じる
●何かにつけて否定的な思考に陥る
(ぐちゃぐちゃに精神崩壊)
こうなるともう絶望の淵で溺れているような状況です。
考え方を変える努力はするべき?
「ポジティブに考えよう!ありのままの自分を受け入れよう」ってよく言われますが
それができないから苦労してるのよ!!!(´;ω;`)
私も本やネットの情報をむさぼり読んで何度もトライしてみましたが、今のところ挫折率100%です。
「あーまたこんな否定的な考え方しちゃった!」って余計に落ち込むばかり・・・
長年積み重ねてきた考え方をそう簡単に変えられないですよね。
私にとっては無理に考え方を変えるよりも、環境を変えるほうがラクでした。
苦手なことを避けてみる
さて前置きが長くなりましたが本題です。
なぜ苦手なことをやり続けてはいけないのか
苦手なことを続けていると
↓
人に迷惑をかける・人を怒らせる
↓
自分は価値のない人間だ
これが延々と繰り返されて、もがく程にはまっていく自己否定の底なし沼にまっしぐらです。
苦手なことは辞めて良い理由
壁に立ち向かう努力は貴いです。
でも、何でもかんでも頑張ってできるようになるべき、っていうのは乱暴なんじゃないかと思います。
それは要領の良い器用な人の主張です。
ものっすごい強そうな筋骨隆々の野生動物ですら、「あー、こりゃアカン。勝ち目ないわー」と判断したら撤退しますよね?
無理に苦手なことに取り組まなくても、別の道でその人が少しでも輝いていられるならそれでいいんじゃないかなって思います。
苦手なことを避けるメリット
気持ちが楽になって自信がつきます!
誰かの役に立てていると思える
「喜んでもらいたい」
「価値のある人間だと思われたい」
普段は意識しないかもしれませんが、そんな気持ちってあると思うんです。
無理して苦手なことをやって
「ああぁぁぁ!また失敗した!迷惑かけちゃった!」
と苦しむよりも自分も周りもハッピーになれるはずです。
成長できる
これできるようになってる!ってのが多くなって仕事がちょっと楽しくなりました。
成長や達成感が感じられると、もっと頑張ろう!って思えます。
視界が広がる
苦手なことを辞めて精神的に楽になれると視界が広がります。
以前は「なんでこんなこともできないんだろう、私は本当にクズだ、もっと頑張らなきゃ」と自分を卑下し追い込んでいました。
今は「完璧じゃないし、助けてもらいながらだけど、私ほどほどにやれてるよね。」「こうやったらもうちょっとうまくできるかも」と思える心の余裕が生まれました。
苦手なことを避けるデメリット
残念ながら良い面ばかりではないかもしれません。
評価が下がるかもしれない
「あの人は仕事を選り好みしている」
「やりたくない仕事を他人に押し付けている」
このように思われてしまう可能性があります。
本当に苦手なことなのか、見極めが必要
「できない」には2通りあって
- 今はできないけど経験を重ねてできるようになること
- 将来的にもうまくいく見込みが薄い、本当に苦手なこと
ここの感度は高めておかないとせっかくの才能を見落としてしまうかもしれません。
自分との闘い
これが一番大変かもしれません。
苦手なことを避けている自分を責めないでほしいんです。
「より得意なこと」を選択しているだけだから。
でも、苦手なこと避けて生きてくってそんなに簡単じゃない
そうですよね・・・
「生活かかってるのに甘っちょろいこと言ってられるか!」とお叱りを受けても、なんら反論はできません。
「好きなことやって生きていこう!」なんて無責任に他人様に言うこともできません。
私も好きなことやって生きているわけじゃないですし。
日々の社会生活はやっぱりしんどくて、顎が砕けるぐらい歯を食いしばりながら生きています。
だけどほんのちょっと誰かに助けを求めたり、「苦手なこと」でなく「得意ではないけど苦手ではない」くらいのレベルのことにシフトしたりできないでしょうか。
あなたは常にその選択肢を持っているということを忘れないでほしいんです。
勇気を出して少しだけ環境を変えてみませんか?
もしかしたら、そこから何か見えてくるかもしれません。
苦手なことを避けまくる私の生き方
私は当面「人からの指示で動く、いち作業員であり続ける」ことを決めています。
組織人としては褒められたものではないかもしれませんが、てきぱき自分で段取りして仕事をこなすことや管理能力を問われる業務が苦手だとわかったからです。
今は「どうしたら精神的に楽に過ごせるか」だけに全力を注いでいます。
仕事の出来栄えなんて二の次ですが、気持ちがラクになったことにより若干ながら職場での立ち回りがうまくいくようになりました。
まとめ:ADHDの人が幸せに生きるためには
長々と書いてしまいましたが、伝えたいことはひとつだけです。
苦手なことを排除して、自己否定のループから脱出しましょう!
もしかしたら次に迎える朝が少し楽しみになるかもしれません。
と、言われてどう感じますか?
もう一度お尋ねしますね。
あなたにとっての幸せは何ですか?
「私はこんなところでは終われない!苦境を乗り越えてもっと上を目指したい!」
「苦しいけどまだまだ今の環境で踏ん張ってみる!」
「今本当にしんどいよ…環境変えてみようかな」
どんな考えを抱いてもいいと思うんです。
ただこれだけは覚えていてほしい!
私はこの記事を読んでくれたあなたの奮闘の日々を心から応援しています。
1人でも多くの人が自分の気持ちに正直に、幸せに生きていけますように。